保安検査の対象

政令で定める屋外タンク貯蔵所または移送取扱所所有者等(所有者・管理者または占有者)は、 政令で定める時期ごとに、当該施設に係る構造および設備について、 政令で定められた事項が技術上の基準に従って維持されているかどうかについて、 市町村長等が行う保安に関する検査を受けなければなりません。

この検査を、特に定期保安検査といいます。

なお、定期点検は、 製造所等の位置・構造・設備技術上の基準に適合しているかどうかを 事業者自らが確認する点検です。

また、政令で定める屋外タンク貯蔵所所有者等(所有者・管理者または占有者)は、 当該屋外タンク貯蔵所について不等沈下その他の政令で定める事由が発生した場合には、 当該屋外タンク貯蔵所に係る構造および設備に関する事項が 技術上の基準に従って維持されているかどうかについて、 市町村長等が行う保安に関する検査を受けなければなりません。

この検査を、特に臨時保安検査といいます。

まずここだけ押さえよう!

  • 対象施設:屋外タンク貯蔵所 + 移送取扱所
  • 義務を負うのは:所有者等(所有者・管理者または占有者)
  • 誰が検査する?:市町村長等が行う「保安に関する検査」
  • 見るポイント:構造・設備が技術上の基準どおりに維持されているか

出る出るポイント!

  • 定期点検… 事業者が自分で行う点検。 位置・構造・設備が基準に適合しているかを確認する。
  • 定期保安検査… 市町村長等が行う検査。 屋外タンク貯蔵所・移送取扱所の構造および設備が 基準どおり維持されているかを確認する。
  • 臨時保安検査… 不等沈下など異常事態が起きたときに、 市町村長等が行う追加の保安検査。

ひっかけ注意!

  • 定期点検」と「定期保安検査」は、 誰が行うか何を確認するかがよく入れ替え出題される。
  • 保安検査」の対象は、 屋外タンク貯蔵所+移送取扱所に限定される点に注意。
  • 「不等沈下などがあったとき」の検査名は臨時保安検査。 単なる定期点検や通常の定期保安検査と混同しないこと。

保安検査の概要

保安検査の対象、検査時期および検査事項は次のとおりです。

まずここだけ押さえよう!

  • 定期保安検査の対象は、 特定屋外タンク貯蔵所(容量 10,000kL 以上)特定移送取扱所
  • 屋外タンク貯蔵所は原則 8年に1回、 移送取扱所は原則 1年に1回検査を受ける。
  • 特定屋外タンク貯蔵所で所定の保安措置を講じているものは、 条件付きで10年または13年に延長できる。

定期保安検査(※1)

定期保安検査
屋外タンク貯蔵所 移送取扱所
保安検査の
対象
特定屋外タンク貯蔵所
(容量 10,000 kL 以上)
特定移送取扱所
・配管の延長が15 kmを超えるもの
最大常用圧力が0.95 MPa以上かつ延長が7〜15 km以下のもの
検査時期 原則 8年に1回(※2) 原則 1年に1回
検査事項 液体危険物タンクの底部板厚および溶接部の確認 移送取扱所の構造および設備(政令で定める事項)の確認

注釈

(※1) 定期保安検査の検査時期は、次の場合に所有者等の申請に基づき、 市町村長等が別に定める時期とすることができます。

  1. 危険物の貯蔵および取扱いを休止しており、通常の検査期間が適当でないと認められるとき。
  2. 災害その他の非常事態の発生や保安上の必要が生じ、当該時期に検査を行うのが適当でないと認められるとき。

(※2) 特定屋外タンク貯蔵所のうち、総務省令で定める保安措置を講じているものについては、 当該措置に応じ、総務省令で定めるところにより市町村長等が10年または13年のいずれかの期間に定めることができます。 (※ 通常は8年に1回の検査が原則です。)

ひっかけ注意!

  • 8年・10年・13年」の数字だけを入れ替える問題に注意。 8年に1回が原則で、10年・13年は保安措置を講じた特定屋外タンク貯蔵所だけ。
  • 移送取扱所の条件は 「15kmを超える」配管と、 「0.95MPa以上かつ 7〜15km以下」の組合せ。 屋外タンク側の数字とごちゃ混ぜにするひっかけが多い。

臨時保安検査

臨時保安検査
屋外タンク貯蔵所
保安検査の
対象
特定屋外タンク貯蔵所 (容量 10,000 kL 以上)
実施事由 タンクの不等沈下の値が、 タンク直径の1%以上となった場合
検査事項 液体危険物タンクの底部板厚および溶接部

出る出るポイント

  • 定期保安検査の対象は、 特定屋外タンク貯蔵所(10,000 kL以上)特定移送取扱所の2つ。
  • 屋外タンク貯蔵所の検査時期は 原則8年に1回
    ただし、保安措置を講じている場合は10年または13年に延長できる。
  • 特定移送取扱所の定期保安検査は 原則1年に1回
  • 臨時保安検査は、 特定屋外タンク貯蔵所でタンクの不等沈下がタンク直径の1%以上 となったときに実施する。
    特定移送取扱所は対象外なので、施設の違いを問うひっかけに注意。
  • どちらの保安検査でも、液体危険物タンクの 底部板厚溶接部など、 構造・設備が技術上の基準に従って維持されているかを確認する。

クイズ

定期保安検査の屋外タンク貯蔵所の検査時期として正しいものはどれか。

次は第1章20節:保安距離に進みます。

保安距離