9. 保有空地

保有空地の必要性と幅
※「保安距離」とは目的が異なる(延焼防止・作業空間の確保)。
ここでは施設の敷地内に確保する空地について整理する。
対象施設 必要な幅
製造所 3m以上 (※ 指定数量の倍数が10超は 5m以上)
屋内貯蔵所 不要
屋外貯蔵所
  • 指定数量の倍数が10以下:3m以上
  • 10超〜20以下:6m以上
  • 20超〜50以下:10m以上
  • 50超〜200以下:20m以上
  • 200超:30m以上
※硫黄等のみを貯蔵する場合は、上記の1/3まで減ずる特例あり。
屋外タンク貯蔵所
  • 指定数量の倍数が500以下:3m以上
  • 500超〜1000以下:5m以上
  • 1000超〜2000以下:9m以上
  • 2000超〜3000以下:12m以上
  • 3000超〜4000以下:15m以上
  • 4000超:タンク径 or 高さの大きい方と同等以上(最低15m)
※測定基準:タンク側板の外側から。/
隣接タンク相互間は上表の2/3まで緩和可(最低3m)。
一般取扱所 3m以上 (※ 指定数量の倍数が10超は 5m以上)

頻出ポイント/ひっかけ注意

  • 保有空地と保安距離の違い(敷地内の空間確保 vs 外部保護)。
  • 対象施設の違い(必要/不要の切り分け)。
  • 数値は「m以上」の表記ぶれに注意(以上/超)。
  • 例外・但し書き(防油堤・通路幅・出入口付近の扱い)。
  • 図示問題:境界のとり方(道路側/隣地側)。
第1章のまとめ