第1類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第1類 |
酸化性固体 不燃性 固体 |
① 比重は1より大きい ② 加熱・衝撃・摩擦に不安定である(分解しやすい) ③ 酸化性が強く、他の物質を強く酸化させる。可燃物との接触・混合は爆発の危険性がある ④ 物質そのものは燃焼しない(不燃性) ⑤ 多量の酸素を含有しており、加熱すると分解して酸素を放出する ⑥ 多くは無色または白色である ⑦ 水溶性のものが多い |
第2類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第2類 |
可燃性固体 可燃性 固体 |
① 酸化されやすい(燃えやすい)。また、酸化剤と接触・混合すると爆発する危険性がある。 ② 火炎により着火しやすい。または比較的低温(40°C未満)で引火・着火しやすい。 ③ 燃焼の際に有毒ガスを発生するもの、水と接触すると水素と熱を発するものがある。 ④ 引火性固体(固形アルコールなど)の燃焼は主に蒸発燃焼である。 ⑤ 引火性固体を除き、一般に比重は1より大きく、水に溶けない。 ⑥ 微粉状のものは、粉じん爆発の危険性がある。 |
第3類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第3類 |
自然発火性物質及び禁水性物質 可燃性 不燃性(一部) 固体 液体 |
① 空気にさらされると自然発火するものがある。 ② 水と接触すると発火または可燃性ガスを発生するものがある。 ③ 多くは、自然発火性と禁水性の両方の性質をもつ(例外として、リチウムは禁水性、黄りんは自然発火性のみの性質をもつ)。 |
第4類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第4類 |
引火性液体 可燃性 液体 |
① 引火性があり、蒸気を発生させ引火や爆発のおそれのあるものがある。 ② 蒸気比重は1より大きく、蒸気は低所に滞留する。 ③ 液比重は1より小さく、水に溶けないものが多い。 ④ 非水溶性のものは、電気の不導体のため、静電気を発生しやすい。 |
第5類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第5類 |
自己反応性物質 可燃性 固体 液体 |
① 内部(自己)燃焼する物質が多い。 ② 加熱すると爆発的に分解・燃焼する(燃焼速度が速い)。 ③ 加熱・衝撃・摩擦等により、発火・爆発するおそれがある。 ④ 可燃物と酸素供給源が共存(分子内に酸素を含有)している物質のため、酸素がなくても自身で酸素を出して自己燃焼する。 ⑤ 分子内に窒素を含有しているものもある。 ⑥ 比重は1より大きい。 |
第6類の性質と危険性
類別 | 性質・燃焼性・状態 | 主な性質と危険性 |
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第6類 |
酸化性液体 不燃性 液体 |
① 物質そのものは燃焼しない(不燃性)。 ② 他の物質を強く酸化させる(強酸化剤)。 ③ 酸素を分離して他の燃焼を助けるものがある。 ④ 多くは腐食性があり、皮膚に接触すると危険。また、蒸気は有毒である。 ⑤ 比重は1より大きい。 |
※ 液体とは:20°C・1気圧で液状であるもの。または温度20°Cを超え40°C以下の間において液状となるもの。
※ 固体とは:液体または気体(20°C・1気圧のときに気体状であるもの)以外のもの。
クイズ
次のうち、第2類の性質として適切なものはどれか?
次は第4類危険物の性状に進みます。